日々の生活の中の出来事を題材にした店主の短歌です。
 川越市倫理法人会広報紙「たいりん(大輪)」平成25年10月号に、店主の短歌への思いが掲載されました。
平成24年作  平成25年作  平成26年作  平成27年作  平成28年作

繰り位牌に 慶応四年 九月没 享年二十才 花散ルとあり 迎え火に 三十名は 乗れまいと こんばんちょうちん 二つ用意す シューベルトを わらべ心に 聞いてみん 野に咲く 薔薇に 心動くも

美しき 薔薇を求める 欲望は 遺伝子までも 操るという シューベルトを わらべ心に 聞いてみん 野に咲く 薔薇に 心動くも

津軽路の 駅舎カフェに 立ち寄りて 二時間先の 列車を待つも ギター弾く 吉田拓郎 思いつつ 妻に酌する 農泊の宿

すがすがし 早朝の風 ほお撫でて 真白き満天星 われに語りぬ 幾重にも 白き小さな 鈴つけて 今年も咲いた 満天星つつじ

苦み良し あさりの味噌汁 すする朝 桜咲くかな 燕来るかな あやとりで 亀ができたと 見せに来る 孫もいよいよ 新一年生

一日の 疲れが取れると 作り置く ふとんの中の 妻の湯たんぽ 寒い夜は 妻の作りし 湯たんぽで 夢を見ながら 朝まで眠る

「おじいちゃん 嫌い」と言われて まっ白に 悲しきイクジイ 返答もなし 「おじいちゃん 一緒にお風呂に 入ろうね」 ふたりの孫が 誘ってくれる